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スポヲタマガジン6月号-①

  • 執筆者の写真: Chaei Baek
    Chaei Baek
  • 6月9日
  • 読了時間: 6分

更新日:4 日前


💡NBAオールスターゲーム、2026年は「アメリカ対世界」形式に💡

内容

  • NBAのアダム・シルバー・コミッショナーは、2026年のオールスターゲームを"アメリカチーム対世界チーム"形式で実施すると発表 ※詳細形式は未定

  • この新形式は、国際的な選手層の広がり競技性の向上を目的としている

  • 試合は2026年2月15日カリフォルニア州イングルウッドのインテュイット・ドームで開催され、NBCが放送を担当。


フォーマット変更の背景

  • 2025年の試合では4チームによるミニトーナメントが導入されたが、以前見受けられていた盛り上がりは取り戻せていないとNBAは捉えている

  • オールスターゲームが「真剣勝負ではない」との声も多く、改革が求められた

  • その結果、世界中のスターを活かせる対抗戦形式に戻ることが決まった。


出典:Sports Business Journal 「Silver announces USA vs. World at All-Star Game next season」(2025年6月4日)



💡ESPN、NBAファイナル放送陣の変更を検討中 ―

ジェファーソン未契約でブース再編の可能性も💡

内容

  • ESPNは、NBAファイナルの解説チームにおいてリチャード・ジェファーソン(※上記写真左の人物で、元NBA選手で優勝経験者)との契約が未更新とのこと。

  • ESPNは継続を希望しているが、Amazon Prime Videoが彼に関心を示しているという情報もあり

  • ドリス・バーク(上記写真真ん中の人物で、女性初のNBAフルタイム試合解説者)の役割も見直し対象となり、2人制か3人制かが議論されている


 解説ブースの再構築へ

  • 現在の解説陣はマイク・ブリーン(実況)、ドリス・バーク、リチャード・ジェファーソンの3名体制。

  • この構成は、ヴァン・ガンディとマーク・ジャクソンの解任後に確立されたもの。

  • 一時参加していたドック・リバースとJJ・レディックは、コーチ職への就任により離脱した。


出典:Sports Business Journal 「Report: ESPN’s future NBA Finals booth could look different with Jefferson unsigned」(2025年6月4日)




💡NBAプレーオフ視聴率は前年同期+3%で

ペイサーズ対サンダーのファイナルへ💡

内容

  • 2025年のNBAプレーオフは、平均視聴者数が420万人となっており、前年同期比で+3%

  • ESPN/ABCの放送に限っては、27試合で平均498万人を記録し、7%の増加を達成。

  • 一方、西地区カンファレンス決勝(サンダー対ティンバーウルブズ)は、平均559万人で、過去数年では低い数字となった。


視聴率の詳細とトレンド

  • TNTのプレーオフ放送は、平均420万人で前年から1%増加

  • イースタン・カンファレンス決勝(ペイサーズ対ニックス)は、平均700万人を記録し、11%の増加

  • このシリーズは、6試合以下で終了したECFとしては過去11年で最高の視聴率となった。


出典:Sports Business Journal 「NBA Playoffs viewership up 3% headed into Pacers-Thunder Finals」(2025年6月3日)




💡ESPN、NBAファイナルと女子カレッジ・ワールドシリーズのために数百人のスタッフをオクラホマシティに派遣💡

内容

  • ESPNは、NBAファイナルと**女子カレッジ・ワールドシリーズ(WCWS)**のために、約500人の制作チームをオクラホマシティに派遣。 女子カレッジ・ワールドシリーズ(WCWS)は、NCAAディビジョンI(大学最高カテゴリー)におけるソフトボールの最終決戦で、64チームがトーナメントを通過したあと、上位8校が集結する大会。ダブルエリミネーション(2敗失格)方式で進行し、最終的に残った2チームがベスト・オブ・スリー(3戦制)の優勝決定シリーズを戦う

  • WCWSでは史上最大の技術体制が導入され、NBAファイナルも多様なカメラワークで中継予定。

  • 両イベントが同都市で行われるのは珍しく、ESPNにとっても技術的な挑戦となっている


オクラホマ開催がもたらす運営上のジレンマ

  • 同時期に同都市で行われる2つの大型イベントにより、機材・人員の割り当てやスケジュール調整がESPNにとって大きな課題となっている。

  • 特にWCWSは昼間に、NBAファイナルは夜に行われるため、休憩時間・設営撤収時間が非常に限られている

  • ESPNは両イベントの現場管理チームを完全に分離し、リアルタイム連携を行うための中枢コントロール拠点も設置した。


出典:Sports Business Journal 「ESPN brings hundreds of staff to OKC for NBA Finals, Women’s College World Series」(2025年6月2日)




💡ワッサーマンは2025年NBAドラフト候補者約20人の代理人となる💡

内容

  • 大手スポーツエージェンシーのワッサーマンは、2025年のNBAドラフトに向けて、約20人の有望な選手たちの代理を務めています。

  • その中には、VJ・エッジコーム(ベイラー大学)やカスパラス・ヤクショニスなど、複数の上位ドラフト候補が含まれています。

  • ワッサーマンは、「Where Everybody Eats」というキャプション(ワッサーマンのイメージ文言)を入れた、クラシックカーやダイナー、バーシティジャケットを取り入れたレトロなプロモーションで選手の紹介動画を公開 https://www.instagram.com/reel/DKaME2kT1Ir/?utm_source=ig_web_copy_link

  


選手獲得とブランディング戦略

  • ワッサーマンは、"バスケだけに集中できる選手層"をターゲットにしている。

  • キャプションやビジュアル表現統一されたブランドイメージを構築。

  • アメリカ外にルーツを持つ逸材(ヤクショニス、マルチュリオニスなど)も積極的に代理契約。


出典:Sports Business Journal 「Wasserman repping nearly two-dozen 2025 NBA Draft prospects」(2025年6月3日)




💡オクラホマシティ・サンダー、NBAファイナルを都市(オクラホマ)とチームの露出拡大の機会と捉える💡

内容

  • オクラホマシティ・サンダーは、2025年のNBAファイナルを都市(オクラホマ)とチームの両方を全国・国際的にアピールする良い機会と捉えている

  • ドローン映像や市内の最新施設の紹介を通じて、オクラホマシティの進化を強調し、都市の魅力を広く発信している

  • サンダーのVice presidentであるダン・マホニー氏は、「全国放送は都市と州を紹介する絶好の機会」と述べ、放送パートナーとの連携を強調しています。


 都市ブランディングとメディア戦略

  • ESPNやNBC、Amazonなどの放送パートナーは、サンダー提供の映像素材を活用し、オクラホマシティの魅力を伝えるコンテンツを制作しています。

  • 市長のデイビッド・ホルト氏は、サンダーの全国放送が都市の成長と変化を伝える手段となっていると述べています。

  • サンダーの成功と都市の発展は密接に関連しており、スポーツを通じた地域活性化のモデルケースとなっています。


出典:Sports Business Journal 「Thunder view NBA Finals as means to promote city, increase team exposure」(2025年6月3日)




💡現行CBA下ではNBAの競争均衡は今後も維持される見込み💡

内容

  • NBAは、2023年に導入された新しい労使協定(CBA)により、"チーム力競争均衡"を促進する構造を確立しました。

  • このCBAは、ラグジュアリータックスの強化や**「セカンドエプロン」制度**などを通じて、スター選手の集中を抑制し、チーム間の戦力分散を図っています。 ※ラグジュアリータックスおよびセカンドエプロンは富裕チームの無制限な補強を阻止すべく、サラリーキャップ(年俸総額の上限)を超過した分に課されるペナルティ制度

  • その結果、2025年のNBAファイナルでは、7年連続で異なるチームが優勝する可能性が高まり、ダイナスティ(王朝)形成が難しくなっています


 CBAによる競争均衡の影響と課題

  • 成功したチームほどロスター維持が困難になり、選手の流動性が高まる傾向にあり

  • 中小市場のチームにも優勝のチャンスが広がる一方で、スター選手の長期契約が難しくなるという課題も浮上しています。

  • ファンやメディアの間では、ダイナスティの不在スター選手の移籍頻度に対する賛否が分かれています


出典:Sports Business Journal 「NBA parity unlikely to change under current CBA」(2025年5月30日)

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