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スポヲタWeekly Report Vol-4

  • maogushi
  • 9月26日
  • 読了時間: 6分

📣NCAAの大学内で、選手獲得のための

NILスポンサー獲得営業機能を持つのが一般的となるか?📣

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大学と企業のスポンサー契約交渉にNIL項目も含まれるようになる!?

  • 25年より施行されている2,050万ドルを上限とした大学から選手への収益分配制度の目的の一つでもあった、単に選手を大学に呼び込むor所属させるためのNILの資金利用制限について”既に回避をしている”大学がいくつかあり。

  • 例えば、テネシー大学・ペンシルバニア州立大学といったスポーツ名門校は、Adidasとのスポンサー契約金の中に選手へのNIL費用を含めること、”収益分配キャップ(2,050万ドル)とは別枠”での選手に提供する資金源を確保している。

  • 色々な大学で”インハウス・エージェンシー”という、学生アスリートのためにマーケティング代理店として、企業案件、地域案件、SNS案件を探すための部署を発足。


具体的事例

  • オハイオ州立大学 「Buckeye Sports Group」を創設し、収益分配とインハウス・マーケティング機能を一元化。スポーツマーケティング会社Learfieldの協力も得て、グループライセンスや契約機会を促進。

  • ルイビル大学 イベント会社Danny Wimmer Presentsが100万ドルのNIL契約を保証。学校側は「従来のスポンサー契約ではなくNIL契約を求めた」と発言。

  • テネシー大学 8月、ナイキとの10年契約を終了し、アディダスと1億ドルの契約を締結。単なるアパレル契約にとどまらず、選手に前例のない規模のNIL機会を保証。

  • ペンシルベニア州立大学 9月、テネシー同様にアディダスと10年契約を締結。本シーズンから選手への高額NIL契約を提供する。


Photo: Brianna Paciorka / FRONT OFFICE SPORTS

Writer: 清水




📣ネッツ、NBAと中国の関係再構築で役割を果たす📣

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サマリ

  • ブルックリン・ネッツは来月、2019年でのマカオのプレシーズンゲーム以来となる中国訪問を果たす。

  • ネッツのオーナーは、中国で最も成功したビジネスマンの1人であるジョー・ツァイ。

  • この訪問はNBAと中国の関係強化、ネッツの国際ブランド拡大の契機となる。


中国との架け橋

  • ネッツは中国代表の曾凡博(ファンボ・ゼン)を獲得しており、今回の試合は彼にとって里帰りとなる。

  • 中国ファンにとっては、自国選手がNBAユニフォームを着てプレーする姿を母国で直接観戦できる貴重な機会になる。

  • NBAと中国テンセントとの放映契約(推定15億ドル規模)は今夏に終了しており、今回の話題性ある訪中は今後の契約延長に向けても良いきっかけになるとみられている。


Photo: Getty Images / Sports Business Journal

Writer: ベク・チェイ




📣TikTokが若年層と女性ファンに与えるスポーツ視聴体験への影響📣

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サマリ

  • TikTokはZ世代やアルファ世代ライブスポーツ観戦やアスリートのストーリーテリングの重要な場となっており、若年層によるTikTok上のスポーツコンテンツ消費量が増加している。

  • TikTok上のスポーツコンテンツ視聴者のほぼ半数が女性のファン。

  • スポーツ団体やオリンピック組織なども、アスリートの発信を支援するプログラムを拡充し、アルゴリズムやコミュニティ型コンテンツを活用して、伝統的な放送とは異なる形でファンとの接点を築いている。


補足詳細

  • TikTokのグローバルパートナーシップ責任者によると、Z世代とアルファ世代が TikTokでスポーツコンテンツを「消費」しており、スポーツコンテンツ視聴者全体のほぼ半数を女性が占めるという。

  • 若年層や女性ファンは、従来のスポーツ中継ではなく、SNSでスポーツファン活動を始める傾向にあり、TikTok はライブスポーツの “tune-in”(視聴誘導)を促す戦略を取っている。

  • オリンピック関連では、IOC(国際オリンピック委員会)のメディア権利・コンテンツパートナーシップ担当副会長が、「アスリートのストーリーを見たいという観衆の欲求が高まっており、アスリート自身によるクリエイター活動が重要性を増してきている」と述べている。


Photo: IMG / Sports Business Journal

Writer: ビタラフ・アドル




📣OpenAI、ChatGPTでMLBに参入

〜メッツとのコラボでピン配布〜📣

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サマリ

  • OpenAIのChatGPTがMLB初参入として、メッツとコラボ。9月17日のメッツ対パドレス戦で来場者全員にChatGPTピンを配布。

  • ファンはスマホで事前設定されたメッツ関連プロンプト(1986年、2015年メッツや1Bピーター・アロンソなどにアクセス可能。

  • Citi Field内のChatGPTフォトブースでカスタムポートレート作成も可能。ファン体験の向上を目的とした技術導入。


補足情報

  • メッツSVP/Technologyオスカー・フェルナンデスによると、例として1986年メッツをロックバンドに例える」「ミスター・メットを古代ローマ風にする」などのプロンプトがある。

  • 概念設計から実施まで約2〜3か月で進行両社の上級幹部間でアイデアの一致があった。

  • ChatGPTにはまだ公式スポンサー区分はなく、今回の取り組みは「第一歩」として多段階・複数フェーズの関係構築を目指している。


Photo: Mets / Sports Business Journal

Writer: ビューワーニック・ダグラス




📣WNBAのファン層の拡大📣


サマリ

  • WNBAは人気が急上昇しており、少年や若い男性が新たなファン層として急成長している。

  • WNBAの発表によると現在はファンの57%が男性であり、女性ファンを上回っている状況。過去4年間で18歳未満の男性の視聴者数は130%も増加

  • 女性ファンのみならず、多くの若い男性ファンにとっても女子バスケットボールはNBAと同じくらい、時にはそれ以上に魅力的な存在になりつつある。


詳細

  • この記事の筆者であるニューヨーク・タイムズ記者の12歳の息子ももともとゴールデンステート・ウォーリアーズとステフィン・カリーの大ファンだったが、最近はゴールデンステート・バルキリーズのユニフォームがお気に入りで、テレビゲームでもバルキリーズを使うくらい熱中しているという。

  • ケイトリン・クラーク、エンジェル・リース、ペイジ・ビューカーズといったスター選手の登場、スピード感ある展開や3ポイントシュートの増加、より激しいプレーが新たなファンを引きつけている。

  • サンフランシスコに新設されたゴールデンステート・ヴァルキリーズは全てのホームゲームを完売しており、男性の試合よりも楽しく手頃だと感じるファンも多い。


Article Source: New York Times

Writer: M




📣WNBA選手のブランドと競技力を支える美容のチカラ

〜Look good, feel good, play good.〜📣

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「私らしく、かつスターらしくあるために」

  • WNBAの注目度・影響力の拡大に伴い、選手たちは試合中に崩れない髪型やメイクを重視し、ヘアスタイリスト、メイクアップアーティスト、ネイル技師たちとの関わりを強めている。

  • 選手は自腹で投資を行い、ブランド価値やスポンサー獲得のために外見を戦略的に整えている

  • 選手が美容を重視することへの批判もあるが、女性選手にとって美容は自己表現とエンパワーメントの手段であり、商業的価値も高い


競技面のジンクスとビジネス面の戦略

  • A’ja Wilsonは専属ヘアスタイリストのMyesha Jamersonと8年間の関係を築き、ジンクスも含め試合前の髪型ルーティンを維持している(Las Vegas Acesの17連勝中には、彼女の乱れないお団子ヘアが話題に)。

  • LAのSabrina JacksonやDallasのAdriunna Brownは、SNSや紹介をきっかけにリーグ内のスター選手を多数顧客に持っている

  • 料金は数百ドルから数千ドル規模に及び、深夜対応も含めて過酷な仕事であるが、トンネルウォークやメディア露出により、選手のスポンサー獲得、さらにはスタイリストのビジネス拡大など大きな商業価値を生み出し続けている


Photo: Jayne Kamin-Oncea / FRONT OFFICE SPORTS

Writer: 山﨑







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