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スポヲタWeekly Report Vol-10

  • maogushi
  • 11月8日
  • 読了時間: 6分

📣NCAA男子バスケ:人気獲得機会を損失する開幕構造

改善すべき点は?📣

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開幕戦が盛り上がらない要因

  • 対戦カード

    強豪校が負けを恐れて強豪校との試合を避けるマッチメイクをしており、大きく実力差のあるマッチメイクが多くなり、魅力の低い試合が続出したこと。

    ※強豪校(ハイメジャー)は、中堅校(ミッドメジャー)との対戦すら避けている模様で、ミッドメジャー校 Illinois State のHC は、シーズン前にハイメジャーと開幕戦を組もうと、約60校に対戦を依頼したが、すべて断られた。

  • Champions Classic を開幕週で未実施

    Duke・Kansas・Kentucky・Michigan Stateの4校が同日に同会場で対戦する「Champions Classic」は、本来シーズン開幕を盛り上げる象徴的イベントだが、近年は開幕週に開催されていないため、大学バスケ全体の話題性や注目度を最大化できておらず、機会損失だと指摘されている。


NCAAアメリカン・フットボールとの比較

  • 開幕戦カードの充実

    Texas VS Ohio State、LSU VS Clemson、Notre Dame VS Miami等上位ランキング同士の注目度の高い、対決カードが揃っていた。

  • Texas VS Ohio Stateの注目カード

    開幕時ランキング1位のTexas と前年全米チャンピオンで開幕時ランキング3位の好カードは、平均視聴者数は約 1,662 万人、視聴ピークは約 1,860 万人(18.6 million)の瞬間最高視聴数、この試合はWeek 1の大学アメフトで史上最多の視聴者数」を記録し、大成功を収めた。


Photo: Getty Images / The Athletic

Writer: 清水




📣ホーネッツ、昨シーズンの成功を受け

地上波での同時放送数を倍増へ📣

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サマリ

  • ホーネッツ(Hornets)は今季、無料の地上波チャンネルでの同時放送回数を5試合から12試合へと倍増した。昨季はWSOC-ABCとWAXN-Indで5試合を放送し、他の地域ではGray Media Inc.系列局が同時中継していた。

  • チームとFanDuel Sportsは、より多くのファンにケーブル放送を届けるため、同時放送数の拡大を推進。昨季の5試合では視聴率が最大500%増加する成果を上げた。

  • WSOCで放送されたレイカーズ戦とウォリアーズ戦は、それぞれ3万人以上の視聴者を獲得しWSOCのシーズン最多視聴数を誇るNBA試合となった。


詳細

  • WSOC副社長セドリック・トーマス氏は、今後も放送試合数をさらに増やしたい意向を表明。

  • チームの広報担当者は、来季以降のメディア編成はまだ未定とコメント。

  • 記事によれば、今シーズンはホーネッツの現行メディア契約の最終年であり、今後の放映戦略が注目されている。


Photo: Getty Images / Sports Business Journal

Writer: ベク・チェイス




📣実在選手の3D化でリアリズム向上、

NHLのVR体験が次フェーズへ📣

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サマリ

  • Sense Arenaは2018年設立のVRトレーニングプラットフォームで、NHLチームや大学プログラム、一般ユーザーにも導入が進む。

  • Sense ArenaがNHL選手会とライセンス契約を締結し、600名超のNHL選手の3DデジタルクローンをVRプラットフォーム「NHL Sense Arena ’26」に統合

  • 既存のNHL契約によるチームロゴ・アリーナに加え、選手個人のリアルな再現を実現し、没入感が大幅に向上



補足情報

  • 契約は複数年契約だが金額・期間は非公開。

  • 2D写真を3D化する独自技術を半年以上かけて開発し、全選手が個別承認プロセスを経てモデル化されている。

  • 新機能として「3対3モード」やMRによるスティック操作トレーニング「DanglePro」などが追加され、実践的トレーニング要素が拡充



Photo: NHL SENSE ARENA / Sports Business Journal

Writer: ビタラフ・アドル



📣スパーズ新ダウンタウンアリーナ計画、

投票承認も建設時期は未定📣

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サマリ

  • 投票承認

    市を訪れる観光客から徴収される、宿泊税・レンタカー税を活用した公的資金案(3.11億ドル)が有権者投票で承認され、新アリーナ計画が前進。

  • 資金構成

    総建設費は約13億ドルで、スパーズが5億ドルを出資し、残りは市・郡の公共資金(宿泊税、レンタカー税、周辺開発による税収など)で賄う。費用超過もチーム側が負担。

  • 建設スケジュールの不透明さ

    投票承認後も具体的な建設開始時期や完成時期は未定。会長の Peter J. Holt 氏は「どれくらい早く進められるかはまだ言えない」と述べている。


補足・留意点

  • 公的資金は観光客向け税収を利用する形で、市民の固定資産税に直接影響はない

  • 計画通りに経済効果や雇用が生まれるかは不確実で、公共投資のリターンに対する懐疑的な声もある。

  • 新アリーナを核とする周辺開発(Project Marvel)も重要で、開発計画立案中とのこと


Photo: SPURS / Sports Business Journal

Writer: ビューワーニック・ダグラス




📣フィラデルフィアの新NBA/NHL/WNBAアリーナ開発📣

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サマリ

  • フィラデルフィアの新アリーナを建設大手のTurnerやAECOMらが組成するジョイントベンチャーが建設することが決定。

  • NBA 76ers, NHL Flyersの既存2チームに加え、新たにWNBAへ加入する女子バスケチームの本拠地として2030年の開場を目指す。

  • 3チームのオーナーは「世界で最も技術的に進んだ、ファンに焦点を当てたスポーツおよびエンターテインメント施設を創り上げる」と宣言、このプロジェクトの行く末が注目される。


詳細

  • WNBA人気向上の波を受けて、2028年にクリーブランド、2029年にデトロイト、2030年にフィラデルフィアに新チームを創設し、計18チームまで拡大する計画を今年6月に発表。

  • これもあり、現在のXfinity Mobile Arena(旧Wells Fargo Center)のある同市南部に新アリーナの建設が計画されているもの。

  • 具体的には、試合データの閲覧や売店の注文をモバイルアプリ上で行うための強固なWi-Fiインフラの構築、大型ビデオボード等臨場感あふれる照明や音響演出への投資、事前に駐車券を購入したファンの位置情報を活用し最適な駐車場への誘導や交通混雑の軽減を図る仕組みの開発等のが構想されている。


記事: News NBA, Philadelphia Today, AECOMプレスリリース等

写真: News NBA

Writer: M



📣LA Clippers:観客がチームのシックスマン?

〜熱狂をデザインするIntuit Domeの2年目〜📣

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サマリ

  • クリッパーズは昨年から運用されている新アリーナIntuit Dome内のセンサーとアプリを活用し、観客の応援行動を数値化するWave Makersを導入。

  • 試合開始前に早く来場する・相手選手のフリースローを外させる・ただとにかく大声を出すなどを”ミッション化”し、応援をゲームのように報酬化

  • ハーフタイムにはCandy Crushとのコラボ演出(自席に戻っていないと参加できないゲームの実施)で3Q開始時に着席していた観客を50%→75%に改善し、応援熱量を意図的にコントロールしている。


補足

  • 従来の「ファンロイヤルティ施策」ではなく、ファンの行動そのものをデザインする”行動工学型アリーナ”が特徴。

  • オーナーのSteve Ballmer氏は、声援を”勝利に貢献する資産”として扱い、応援のKPI化を推進。

  • Halo Sports & Entertainment CEOのGillian Zuckerいわくこの建物の体験なしには試合を観に行きたいと思えない”という環境をつくり、観客がプレーの結果に自分が影響していると感じられるようにすることがIntuit Domeの目的。


Photo: L.A. Clippers / Sports Business Journal

Writer: 山崎







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