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【レポート】NBA主催、ヘルス&パフォーマンスEXPO 2019

更新日:2023年8月17日

現地時間の2019年7月5日から15日まで、ネバダ大学ラスベガス校の「Thomas & Mack Center」でNBAサマーリーグが開催される傍ら、同アリーナに隣接する「Mendenhall Center」で同8日から9日まで、NBA主催の同チーム関係者向け第2回ヘルス&パフォーマンステクノロジーEXPO(*)が行われていた。

(本イベントにはNBAチームにパフォーマンス関連テクノロジーを提供しているスポーツテックベンダーの内、NBAによって招待された企業のみが参加でき、各NBAチーム向け見本市的な役割を果たしている。同イベントは、チーム関係者、及び関連スポーツテック会社がNBAからの招待によってのみ参加できる貴重な会合である。)


ヘルス&パフォーマンスEXPOに関しては、本邦にはその存在・内容がまだ殆ど知られていないため、本記事を通じてその概要をお伝えできればと思う。


1. NBAサマーリーグ とは?

NBAのシーズンオフに開催され、各チームが在籍中の若手(例:渡辺雄太選手)、新人(例:八村塁選手)、今シーズン契約する事を検討している若手選手(例:馬場雄大選手、比江島選手)等を、見定めることを目的に開催される大会である。


日本人視点からの注目選手としては、全体9位でワシントン・ウィザーズにドラフトされた八村塁選手、メンフィス・グリズリーズと昨シーズンから2WAY契約を結んでいる渡邊雄太選手、更には日本のB.Leagueから参加した東京アルバルクの馬場雄大選手(ダラス・マーベリックス)と栃木ブレックスの比江島慎(ニューオーリンズ・ペリカンズ)だろう。



2. NBAヘルス&パフォーマンスEXPOとは?

昨年に続き開催となったヘルス&パフォーマンスEXPOには、NBAにより集められた「健康、パフォーマンス、分析」の分野における30の最先端バスケットボールテクノロジー企業が参加。このEXPOの目的は、閉鎖された環境の中で効率的にNBAチームが企業と会い、新しいスポーツ技術の見直しの機会を提供することにある。

参加企業はブースを構えて、ライブデモを行う。このEXPOに招待されるのは、NBAのストレングコーチなど、チームの選手開発に深く関わっているプロフェッショナル達だ。

(注:今回ご紹介する企業・テクノロジーにご興味ある方は、是非弊社にお問い合わせいただき度。ご紹介企業とは夫々取引あり、一部は本邦向け独占販売権を保有している。)


会場の雰囲気は以下の通り:



それでは、今年の参加企業を紹介しよう。


キーモーション社

全自動で撮影から放映まで行えるAI搭載の室内固定型カメラシステムを提供。後に紹介するキネクソン社等のデータトラッキング企業との統合も可。NBAチームの多くは、「撮影Xデータ」をセットで導入している。

(同技術はスポヲタ社としても、本邦に積極導入している。)


キネクソン社

選手、ボール(開発中)の 自動トラッキング&分析システムツールを提供。現在、30あるNBAチームの内、16チームが同社システムを導入している。インドアスポーツにおけるトラッキング企業としてリーディングカンパニー。


ニューロ・トレーナー社

VRを用いたプロスポーツ選手の認知能力を向上させるパフォーマンストレーニングシステムの提供。


ノア・バスケットボール社


コート上に取り付けられたセンサーとカメラを基にシュートの分析データを提供するシステム。同システムにはAIと顔認識が搭載されており、音声によるフィードバックをリアルタイムで提供している。これにより選手は練習しながら筋肉の正しい働きを脳に記憶させることが可能となった。加えて、顔認証システムが選手を自動で識別するため、コーチが手動で情報を入力する手間が省ける事もメリットである。


エッジ10社

コミュニケーションと情報に基づく意思決定を向上させるために、データを一元化し、分析し、視覚化することを可能にするデータ管理システムを提供。


ファーストモデル・スポーツ社

スカウトレポートと統合されたデジタル化されたプレイブックを通じて、キープレイをすばやく描画、整理、および共有できるプラットフォームの提供。 同社の製品「FastDraw」は、バスケットボールで一番取り入れられている作戦版作成ツール。


ジャスト・プレー社

コーチのためのリサーチ、下準備、コーチング、リクルートの全てを一つのプラットフォームで完結できるソリューションを提供。


LBi ダイナスティー社

LBi ソフトウェアが提供するスポーツ分析ソリューション。主にドラフト等のスカウトの分野でクラブの意思決定者に正確かつカスタマイズされた洞察を提供し、優れたチーム作りの手助けを行う。


シナジー・スポーツ・テクノロジー社

スカウト、開発、エンターテインメントを目的として、Webベースのオンデマンド・ビデオサポートのバスケットボール分析を作成。NBA、WNBA、NCAAディビジョンI(男女)、FIBAおよび国際プロバスケットボールリーグと提携。

上記の他にもケルビ社、キンダクト社、ハンドル・フィットネス社といった多くの「健康、パフォーマンス、分析」の分野に特化した企業が参加していた。


3. 終わりに

今回参加したサマーリーグ、そしてNBAヘルス&パフォーマンスEXPOともに本邦では中々体験できないものであり、本邦では触れる事の出来ないテクノロジーの数々が目にできる貴重な機会である。

前回の第一回EXPOと比して、益々大きな盛り上がりを見せたヘルス&パフォーマンスEXPO、是非本邦の関係者にもこの貴重な会合について知って頂き、本邦スポーツの盛りあがりに寄与できればと思っている。


お問い合わせはこちらから!

contact@sportajapan.com

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