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スポヲタマガジン8月号-①

  • 執筆者の写真: 采已 白
    采已 白
  • 8月15日
  • 読了時間: 6分

💡NBAの祝日の観客獲得戦略 MLKデーでの放送で他リーグと差別化を図る💡

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内容

  • NBAはクリスマスの日の人気・視聴率をNFLに取られていることもあり、2025–26シーズン、MLKデー(1月19日のキング牧師記念日)に初の全国放送4試合を実施

    • これまでも同日に試合を行ってきたが、4試合が放送されるのは初の試み

  • "NBAの狙い"としては、NFLのゲームが無い祝日での開催と全国放送により、顧客流出を防ぐと共に、MLKデーをNBAが行われる日というイメージ定着にある

  • 全国放送される試合:①バックスvsホークス(Peacockでの放送)、②サンダーvsキャバリアーズ/③マーベリックスvsニックス/④セルティックスvsピストンズ(NBC および Peacockでの放送)


NBAのその他新しい試み

  • NBCにて、2月より新番組"Sunday Night Basketball"を開始

    • NFLの人気番組Sunday Night Footballに対抗しているとの見方もされている

  • Peacockでは、"Peacock NBA Monday"を開始予定、同番組で放送される試合はPeacockが独占で配信し、これはNBA初の試み

    • 初回は、開幕月の10月27日に2試合を方法予定


Photo: Jason Getz-USA TODAY Sports/Front office Sports





💡ユーロリーグCEO、NBAの欧州リーグ構想に対しての

姿勢を示す💡

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内容

  • ユーロリーグCEO パウリウス・モティエユナス氏は、「NBAとの共同事業には協力する気持ちがあるが、もしNBAが別のリーグを立ち上げると主張するなら、ユーロリーグは戦う覚悟がある」という意味合いののコメントを残した

  • 一方、NBA側は現行のユーロリーグの構造が商業的潜在力を最大化していないと指摘し、 NBA欧州リーグ構想に向けての動きを進める意向を示している

    • NBAはJPモルガンとレイン・グループを顧問に起用し、リーグ構造の検討や投資確保を進めている

  • NBAは、NBA欧州リーグに参入する各チームに対して、フランチャイズ料(リーグ加盟金)を5億〜10億ドルに設定する可能性を示唆しているが、パウリウス・モティエユナス氏は高額すぎると苦言を呈した

    • 参考:NHL約6.5億ドル、MLS約3.25億ドル


補足

  • パウリウス・モティエユナスがフラインチャイズ料を高額すぎると苦言を呈した背景には、ユーローリーグの3分の2のチームは赤字経営となっており、そのような状況で5億〜10億ドルも支払われるのは想像できないという意味合いである※欧州No.1スポーツ市場のプレミアリーグでも、このような金額感は市場感とかけ離れているというコメントもあり

  • NBAは巨額の資金源を確保すべく、政府系ファンド(サウジアラビアのPIF、UAEのADIA等)が過半数株式を持てるようにすることを検討している


Photo: Euroleague Basketball via Getty/Sports Business Journal





💡トレイルブレイザーズ、チーム買収後も

ポートランドに残れるか?不安要素あり💡

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内容

  • NBAポートランド・トレイルブレイザーズは、NHLのチームも所有する投資グループによって買収されたと報じられた

  • NBAコミッショナーのアダム・シルバーは新オーナーに対して、老朽化している本拠地アリーナの建設を要求している模様

  • 現時点で新オーナーはポートランドにチームを残す予定だが、場合によっては移転の可能性もあると見られている


本拠地移転のリスク

  • 新オーナーが新アリーナを建設するとなった際には、公的資金の活用が必要となるが、オレゴン州は富裕層への補助に消極的な姿勢をこれまで取っている

  • 上記に際して、新オーナーが難しさを感じた場合には、ポートランドから本拠地を移す行動に出ること創造に容易く、地元ファンは危機感を覚えている

  • Rip City Foreverと呼ばれる元ブレイザーズ社長 マーシャル・グリックマン氏が主導する地元団体は、チームのポートランド残留に向けて新オーナーとも会話をし、ロビー活動展開中


Photo: Getty Images/Sports Business Journal





💡アンドニ・イラオラ、ボーンマス再建と移籍戦略の委任、

NBA・NFLからの学び💡

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内容

  • サッカープレミアリーグのAFCボーンマスのイラオラ監督は、昨季クラブ史上最高の9位でシーズンを終えた。チームビルディングにおいては、NFLやNBAの試合から戦術構築の要素のヒントを得ている

  • 昨季は順位だけでなく、アーセナルマンチェスターシティマンチェスターユナイテッドといった強豪チームのジャイアントキリングを起こしたことで注目を浴びた

  • 今オフには主力選手を主力選手を強豪に引き抜かれるも、選手の補強を敢行した。また、選手の補強に関してはイラオラ監督は基本的に全く関与しないとのこと


NBAやNFLからの戦術の学び

  • NBA

    • 1対1のマッチアップの局面を、状況に応じて複雑に変える"ミスマッチの創出"

    • ボール保持者以外の選手が何をしているかを常に考えるNBAの動きから学び

      サッカーでも「ボールに関与していない選手」の動きや役割を重視

    • NBAで良く見られる、相手のインサイドに強い選手がいる場合は3Pシュートを打たせるための布陣を作る等の、相手の守備状況に合わせて攻撃方法

  • NFL

    • 主にセットプレイでのルール化では、NFLチームが200〜300種類のプレーを「プレイブック」にまとめて管理している方法を取り込もうとしている

    • NFLのプレーは各選手の役割が細かく決まっており、誰も自分の仕事を忘れないよう設計されており、自チームでのセットプレーでも同様に、キッカー・受け手・ブロック役などの役割を明確化


Photo: Getty Images/The Athletic





💡BSE、バスケット施設にAIシュートトラッキングサービス

「Shoot 360」を導入💡

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内容

  • BSE(NBA ブルックリン・ネッツとWNBA ニューヨーク・リバティの親会社)は今秋、本拠地アリーナのバークレイズ・センターの向かいにブルックリン・バスケットボール・トレーニングセンターを開設し、AI搭載シュートトラッキングサービス"Shoot 360"を導入

  • Shoot360社は、NBAの数チームと業務提携しておりシュートの軌道やズレ、成功率を測定することが可能

    • アメリカ内にShoot360のサービスを使える施設(一般向け開放済み)は既に55展開しており、NBA選手から出資も受けている

  • ブルックリン・バスケットボール・トレーニングセンターには、5つのShoot 360のシュートトラッキングサービスが導入予定


Shoot360

  • シュートトラッキングサービスだけでなく、ドリブル・パス練習をゲーム化する「スキルケージ」も備えている

    • 壁一面がゲーム化されており、それに向かってドリブルやパスを楽しみながら行える

  • アプリを通じてリアルタイムのフィードバックを提供し、選手やコーチが正確にスキル向上度合いを追跡できる

  • 特徴としては、アスリートも一般人もどちらも楽しめるものであるという点


Photo: BSE/Sports Business Journal





💡NBCとESPN、2025–26シーズンNBA初期戦の日程を発表💡

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内容

  • 10月21日の開幕戦ダブルヘッダー(ロケッツvsサンダー、ウォリアーズ–レイカーズ)NBCとPeacockで放送

    • NBCは約20年ぶりにNBAを放送

  • ESPNは、スーパールーキークーパー・フラッグのデビュー戦、昨年のファイナルカードの再戦クリスマスの日の試合放送を発表

  • 開幕戦や祝日の試合は西地区の試合が多く組まれており、NBAの東地区と西地区の評価の差が見受けられるとの見方もあり


祝日活用と配信戦略の強化

  • NBC復帰はNBAのテレビ露出を更に強化し、Peacockはストリーミング視聴層の拡大も図る予定

  • Peacock NBA Mondayは独占配信枠を獲得しており、デジタル戦略を加速。

  • MLKデークリスマスなどの祝日活用で、全国的露出とファンエンゲージメントを最大化


Photo: Getty Images/Sports Business Journal



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