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バスケットボールの「最も過酷な瞬間」をどう捉えるか〜最新研究が示すMDS(Most Demanding Scenarios)の重要性〜
近年、ウェアラブルセンサーやトラッキング技術の進化により、バスケットボールの試合や練習における選手の身体データを詳細に取得できるようになりました。 走行距離、加速・減速、ジャンプ回数など、さまざまな指標がリアルタイムで可視化され、チームのトレーニング設計にも活用されています。 しかし近年の研究では、試合データを「平均値」で評価することには大きな限界があることが指摘されています。その理由は、バスケットボールが 非常に激しい動作が短時間に集中するスポーツ であるためです。試合の平均値だけでは、選手が実際に経験する 最も過酷な瞬間の負荷 を正しく捉えられず、見落としてしまう可能性があります。 こうした背景から、近年スポーツ科学の分野で注目されているのが MDS(Most Demanding Scenarios:最も要求の厳しいシナリオ) という考え方です。 本記事では、このMDSという概念と、その実践的な活用方法について解説します。 平 均値では見えない「試合の本当の強度」 これまでのスポーツ科学では、試合全体を通した平均的な負荷が分析の中心でした
Douglas Bewernick
4月8日読了時間: 8分


バスケットボールのパフォーマンスを科学する:負荷データに基づいた最適化戦略
は じめに トラッキングデータは今や、トップレベルから育成年代に至るまで、バスケットボール現場において不可欠な存在となっています。KINEXON をはじめとするトラッキングシステムから得られるトレーニング・試合データは、選手の状態把握や負荷管理、そして現場での意思決定を支える重要な材料です。 しかし、データを集めることと、それを有効活用することは別の話です。現場では「このデータが何を意味しているのか」「どう解釈すればいいのか」という声が多く聞かれます。さらに、本来は判断を支える参考材料であるはずのデータが、いつの間にか数値そのものを追いかける目的になってしまうケースも少なくありません。 本記事では、国内外の最新研究を基に、トレーニング負荷データの科学的知見を整理し、現場がどのようにデータと向き合うべきかを考察します。 特に重視するのは、データを文脈の中で理解するという視点です。 デ ータを理解するための2つの視点 トレーニング負荷を理解する上で、まず押さえておきたいのが外的負荷(Exernal Load)と内的負荷(Internal Load
Douglas Bewernick
3月10日読了時間: 8分


データを文脈で捉える ― ベンチマークに「従う」のではなく、「使いこなす」ための考え方 ―
近年、トラッキングデータはトップレベルから育成年代に至るまで、スポーツ現場において不可欠な存在となっている。トレーニングや試合から得られるデータは、選手の状態把握や負荷管理、さらには現場での意思決定を支える重要な材料として活用されている。 一方で、その普及とともに、データから導かれるベンチマーク(基準値)が、いつの間にか「達成すべき目標」として独り歩きしてしまう危うさも指摘されるようになった。 本記事では、データの本来の役割を整理したうえで、文脈を踏まえながら、現場がどのようにデータと向き合うべきかを考察する。 な ぜ「ベンチマーク」が問題になるのか トラッキング技術の進化により、走行距離や高速走行距離、加減速回数といった外的負荷は、日常的に定量化できるようになった。多くのチームでは、平均値や過去データをもとにベンチマークを設定し、ダッシュボードを通じて日々のトレーニングや試合を評価している。 その結果、単に負荷の大小を把握するだけでなく、急激な変化や選手間の差異、日ごとのばらつきまで、現場で即座に可視化できる環境が整ってきた。...
Douglas Bewernick
1月20日読了時間: 6分


Sports Science Insight|現場に活かす研究知見 Vol.1
シーズン中のケガは、突然起きるように見えて、実は少しずつ積み重なった兆候の結果であることがほとんどです。 筋力バランスの乱れ、疲労の蓄積、方向転換やスプリントの反復。これらは日々のトレーニングや試合の中で確実に起きていますが、目に見えにくく、見逃されやすい要因でもあります。 本記事では、最新の研究知見をもとに、データをどのように現場の判断につなげるか、そのヒントを提供します。 反 復スプリントトレーニング(RST)が与えるCMJとCOD、スプリントへの影響は? 反復スプリントトレーニング(RST)は、短距離を高強度で繰り返すことで、神経筋パフォーマンスの向上を狙うトレーニングです。男性バスケットボール選手を対象にしたメタ解析では、CMJ(カウンタームーブメントジャンプ)、直線スプリント、方向転換(COD)への効果が評価されました。 調査方法と対象 対象:男性バスケットボール選手 研究数:9件 総人数:213名 方法:各研究でトレーニング前後のCMJ、直線スプリント、CODを測定し、 ランダム効果モデル で統合的に分析 CMJ(ジャンプ力)...
Douglas Bewernick
2025年12月24日読了時間: 4分
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